なぜ人を殺してはいけないのか?
なぜ人を殺してはいけないのか?には、明確な理由があります。人を殺してOKにルール変更すると、社会が崩壊するからです。
なぜ人を殺してはいけないのか?
- 法律で禁止されているから
- ふつうに迷惑だから
- 社会契約だから
自然の摂理として、同族殺しはふつうにおこなわれています。人間だけが「法律」により、人殺しを禁止されている生き物です。(※魚や犬や猫は、時として同族を殺してもいい場合があります。)
法律で禁止されているから
「法律」「国家」というものができて以来、きほんてきに人間社会は「法律」によりコントロールされています。人殺しはどの文化圏においても、きほんてきにもっとも重い罪が科されています。
ふつうに迷惑だから
殺す方はいいかもしれませんが、殺される方はふつうに迷惑すぎるので、きほんてきに禁止しておく必要があります。とつぜん殺されるリスクがある社会では、まともに生活することが困難になるためです。
社会契約だから
「わたしは殺さないから、あなたも殺さないでね」というのが、現代のきほんてきなルール・社会契約になっています。このルールがないと、突然にだれかが無差別に殺人をするかもしれません。
このように「殺人をしてはいけない」という自然界でのルールはありませんが、人間社会をよりよく成り立たせるためには「人を殺してはいけない」というルールを作る必要がありました。
「殺してもOK」だと、あなたも、わたしも、不安になってしまうからです。とつぜんに気が狂ったひとが、あなたの家族もみんな殺してしまうかもしれないから「禁止」ということになります。
「武力ですべてが決まる世紀末」の世界だと、うまく人間社会や文明がつくれなくなるから、法律で人殺しが禁止されています。自然界のルールではなく、人間社会・文明のためのルールです。人間以外を法律で罰することはできません。
人間だけが「人を殺してはいけない」と言われています。逆に、自然界では「殺されても文句は言えない」という、弱肉強食の世界です。
人間だけが「社会契約:殺さない代わりに、殺さないでね」のルールの中で、あんぜんに他人とつきあうことができます。