RippleXRPのUSDトークン発行には、なんの意味がありますか?
- Ripple社がUSDステーブルコインを発行する
- XRP元帳上に、信頼できる資産の流動性をもたらす
- 補足:すでにAUDDは発行済みです
- AMMは活発化するんですか?
Ripple社がUSDステーブルコインを発行する
たとえば、米国Circle社は、USDCを発行しています。Tether社は、USDTを大量に発行しています。
それと同じように、Ripple社もUSDR?を米ドルと米国債、現金同等物により裏付けされて、米ドルと1対1でペッグされたステーブルコインとして発行をおこないます。
※これまでには、Ripple社は直接的にステーブルコインを発行・保有するビジネスモデルを避けてきました。(規制・ライセンスによる問題のため。)
2024年を迎え、M&Aによりカストディライセンスを保有するRipple社は、ステーブルコイン発行により新たなステージへ入ろうとしています。
今後は、Ripple社自身が信頼できるステーブルコイン、デジタル資産を直接保有するビジネスモデルを採用することができるようになります。
※外部のGateWayの信頼性に依存する必要性がなくなります。
XRP元帳上に、信頼できる資産の流動性をもたらす
たとえば、USDTは、TRC-20:Tronネットワーク上、および ERC-20:Ethereumネットワーク上で、自由に取引することができます。
それと同じように、XRP元帳上のトークンとして、USDR:Rippleネットワーク でUSDを取引いただくことができるようになります。
とくに、XRP元帳上で流動性を提供するマーケットメイカーにとって、信頼できるステーブルコイン資産が提供されることは重要です。
さらに、今後はX-ChainBridge および AMM など、XRP元帳2.0による機能の追加により、より多くの機会がもたらされます。
補足:すでにAUDDは発行済みです
すでに、オーストラリアのRipple社提携先パートナーであるNovatti社では、2023年6月にオーストラリアドルと1対1でペッグされた、資産による裏付けつきのAUDステーブルコイン「AUDD」をXRP元帳上に発行済みです。
ただし、AUDDは2022年11月にStellar上で最初に発行されており、XRP元帳以外にもStellarネットワークおよびEthereumネットワーク上に発行されています。
AMMは活発化するんですか?
すでに、Stellar:XLMでは先行してAMMが導入済みです。
XRP元帳AMMがどうなるか?については、RippleNetでの採用状況やUSDステーブルコインの発行、マーケットメイカーの参入状況、コミュニティでの開発状況などにより左右されるでしょう。
- XRP元帳AMMに、CBDCがもたらされるのか?
- プライベート版:AMMは実装されるのか?
Stellar:XLMのAMMとの違いは、Ripple社のRippleNetで為替の流動性が活用される可能性がある事、ほかにも細かい部分で違いがあります。
※Ripple社はエンタープライズ向けDeFiに注力しているので、どのような形で実装されるかにより大きく違ってくるかとおもいます。
もし、RippleNet内にプライベート版AMM:DeFiが実装されるなら、それはそれでOKかとおもいます。または、XChainBridgeにより、オープンなXRP元帳メインネットのAMMが活用されるかもしれません。